旭屋書店にて『異界談義』、『修験と念仏―中世信仰世界の実像』を購入。店を出た後、路地裏をぶらりと歩くと、「ごて地蔵」の祠がある。
奇妙な名前の地蔵尊だが由来書きを見ると、昭和の初めに梅田界隈で病気が流行し、託宣をすると「地蔵尊が埋まっているので、掘り起こして祭るとよい」との結果だった。そこで託宣通りに行うと病が治まり、以降は地域の守り本尊となったという。
ごて地蔵。「ごて」は「ごねる」の意味だろうか
民俗学者・折口信夫は「たたり」とは、本来“神がこの世に顕現すること”を意味するという。そして時代がたつにつれ、その霊威による災禍や警告という現象が「祟り」とされた。いずれにせよ、「たたり」は「しずめ」と一帯である。鎮まらない祟りは祟りでなく単なる災いである。鎮まることによって、その災いが神霊からの警告と認識され、生者は日々の生活をあらためる契機となる。
そしてそれは、国家や村落などの共同体すべてが共通して認識される一種の「うしろめたさ」があってこそ、人間の傲慢な行為が制御される。
「たたり」の根源を訪ねれば、昨今のオカルト番組で取り上げられる、“個人に対しての祟り”などなんとも安っぽい物か。
(自称“妖怪研究家”として、マスコミで取り上げられる“心霊現象”は大嫌いです)
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